カッター裁断の作業工程(本・コミック)

裁断の方法を具体的な作業工程で解説します。

管理人が行っているカッターによる本の裁断。裁断機は使っていません。
管理人の裁断方法

なお、裁断の方法や工夫もいろいろありますので、あくまで一例としてください。


<注意>

一般的な工程をとりますので、非破壊自炊ではありません。
カバーは残りますが、背表紙は切れて無くなります


工程順に進めます。

【1】カバーをはずす※1

【2】本を分割
本をおよそ真ん中くらいのページで見開きにして、
中央の谷を背表紙に向かってカッターで切り分ける。
005
007
同じ要領で4分割へ。※2
010

【3】表紙を取る※3
表表紙と裏表紙を切り離す。手でちぎり取れる。
013
無理ならカッターで。

【4】マットの上に固定※4
マットの上の線に合わせて本を置き、裁断位置(端から5mm)に定規を置いて固定。
慎重をきす場面だが、ある程度大雑把でも何とかなる。

【5】裁断※5
定規に沿って上から下まで切る。
018
020
4分割してれば4回分あります。

【6】確認
裁断したものを揃えページ順に並べる。
全て切れているかパラパラパラパラとめくってみる。

※動画アップしました。

※1
最初にはずしたカバーはフラットベットスキャナーでスキャンしてパソコン内で
ソフトを使って画像加工トリミングする方法と、
カバー自体を物理的にカッターで切ってからスキャンするという2つの方法があります。
3つめの方法としてカバー不要なら放置か廃棄。本の中身は読めますから問題なし。

※2
4分割でほとんど裁断できていますが、分割するほど裁断が楽になります。
5分割とか8分割とか。

※3
ページをめくるように手で普通にもぎ取れるが、強引すぎると本体側が破れるので注意。

※4
裁断位置は基本5mmでオールマイティだが、お好みで1cmでも何でも自由。
中身のページをよく確認して調整すること。

本と定規を固定すると裁断が楽。(無くてもできる)
固定する道具がなければ、何か重しになるものを使えばよし。

※5
一気に切断しようとしないで、繰り返しなぞって切っていけばやがて切断される。
最後の手前が切り落としにくいときはロータリーカッターが効果的なこともある。

※6
切りカスなども落ちてスキャンがきれいになる意味もあるのでやったほうがよい。


上記の方法で、文庫本・単行本、コミック全てできます。

ハードカバーも【2】を丁寧にやると、ハードカバーの部分とうまく分離してくれます。
【2】と【3】を平行してやる感じ。
中央の谷を切りつつ、先にハードカバーと完全分離させてから4分割に入るとよいかも。


難易度は、

ページ数:少ない<多い
紙質が:薄い<厚い
小型本<大型本

とそれぞれ掛け合わせで上がっていき、時間と手間がかかります。
文庫本が一番簡単。


雑誌の裁断方法は少し特殊なので、別の記事にまとめます。
カッター裁断の作業工程(雑誌)


<参考資料>

カッターでの裁断方法を詳しく解説しているブログがたくさんあります。
「裁断 方法」とか「裁断 カッター」などで検索してみてください。

また、YouTubeでも「裁断 本」「裁断 雑誌」などと検索しますと裁断している様子が動画で見れます。